アテネ五輪・日本代表選考方法決まる
日本協会は10月6日、都内で理事会を開き、来年8月のアテネ五輪代表選考方法を決め、ことしの世界選手権で銅メダルを取ったフリースタイル66kg級の池松和彦(日体大助手)は、12月の天皇杯全日本選手権に参加することを条件として五輪代表として決定した。現段階では「内定」だが、大会に出場すれば、優勝できなくても五輪代表として正式決定する。
男子の他階級では、五輪出場資格を取ったフリー55kg級の田南部力(警視庁)、同74kg級の小幡邦彦(山梨学院大)、グレコローマン74kg級の永田克彦(新日本プロレス職)の3選手は、全日本選手権で優勝すれば五輪代表に決定される。優勝しなかった場合、代表決定は来年春に予定されている明治乳業杯全日本選抜選手権に持ち越され、場合によってはプレーオフが行われる。
世界選手権で出場資格を獲得できなかった階級は、全日本選手権とこれまでの各大会、強化合宿等の内容によって2〜3月のトライアル(各スタイル2大会)の代表選手を決定し、派遣する。2大会が別の選手になる場合もある。そこで出場資格を取った選手が来年春の全日本選抜選手権で優勝すれば五輪代表に決定。優勝しなかった場合には、優勝選手とプレーオフが行われる。
女子は、12月の全日本選手権と来年2月末〜3月中旬に予定されている「ジャパンクイーンズカップ2004」の両大会の五輪実施階級で優勝した場合、五輪代表に決定。両大会の優勝選手が異なった場合はプレーオフを実施して決定する。プレーオフは男子の明治乳業杯全日本選抜選手権の時が予定され、実施時期に問題があれば単独で開催予定。リミット計量、公式マットで行なわれる。
男女の選考方法の詳細は下記の通り。
(下記は理事会に提出された強化委員会案。理事会で承認された)
2004年アテネオリンピック代表選手決定に関する強化委員会案
【世界選手権大会で出場資格を獲得した階級】
・2003年度世界選手権大会においてメダル(1〜3位)を獲得した選手をアテネオリンピック代表選手に決定し、理事会へ推薦する。ただし、2003年度全日本選手権大会に参加することを条件とする。
・2003年度世界選手権大会において出場資格(4〜10位もしくは11位)を獲得した選手が2003年度全日本選手権大会で優勝した場合アテネオリンピック代表選手に決定し、理事会へ推薦する。
・2003年度世界選手権大会において出場資格(4〜10位もしくは11位)を獲得した選手が2003年度全日本選手権大会で負けた湯合は決定を見送り、2004年度全日本選抜選手権大会で優勝した場合はアテネオリンピック代表選手に決定し、理事会へ堆薦する。全日本選抜選手権大会においても負けた場合はプレーオフを実施し、勝者をアテネオリンピック代表選手に決定し、理事会へ推薦する。
※プレーオフについて
プレーオフ出場者が3名になった場合(@全日本選手権優勝者、A全日本選抜選手権優勝者、Bオリンピック出場枠獲得者)は、トーナメントを実施して勝者をアテネオリンピック代表選手に決志し、理事会へ推薦する。この場合、オリンピック出場枠獲得者をシードとする。
【世界選手権大会で出湯資格を獲得できなかった階級】
・2003年世界選手権大会において出場資格を獲得できなかった場合は、2003年度全日本選手権大会及びこれまでの各大会、強化合宿等の内容を参考にトライアル大会の代表者を強化委員会で決定する(第1、2回トライアル共に)。 ‘
・トライアル大会において出場資格を獲得した選手が2004年度全日本選抜選手権大会で優勝した場合、アテネオリンピック代表選手に決定し理事会へ推薦する。負けた場合はプレーオフを実施し、勝者を代表選手に決定し、理事会へ推薦する。
【特別措置について】
オリンピック出場枠獲得者が怪我、病気等の理由でプレーオフ開催日(現時点で未定)に参加できなかった場合は、後日アテネオリンピック代表選手決定戦を開催す
女子レスリングアテネオリンピック代表選手選考規程について(案)
アテネオリンピックの代表選手選考について、女子レスリング強化委員において、次の内容で実施する旨の意見の統一がなされた。
【対象となる試合】
1. 全日本選手権大会(12月)
2.ジャパンクィーンズカップ(4月初旬、※のちに2月末〜3月中旬へ変更)
全日本選手権大会・ジャパンクィーンズカップの両大会のオリンピック階級で優勝した者をアテネオリンピックの正式代表とする。
両大会の優勝者が異なった場合は、各大会の優勝者においてプレーオフを実施する。[プレーオフは、4月に男子で実施を予定されている全日本選抜(明治乳業カップ)で行う。実施時期に問題があれば単独で開倖し、その際の体重はリミットとし、公式マットにて公開で行う。]