笹本睦ら3選手が優勝…「デモクリティア2002」



 欧州遠征している全日本グレコローマン・チームは2月22〜23日、ギリシャ・コモティニで「デモクリティア2002」(10か国73選手)に出場。55kg級の村田知也(滋賀・日野ク)、60kg級の笹本睦(綜合警備保障)、84kg級の松本慎吾(一宮運輸)の3選手が優勝、66kg級の飯室雅規(自衛隊)が2位に入る好成績を挙げた。しかし、74kg級の永田克彦(新日本プロレス職)と菅太一(日大)は予選リーグで2戦2敗に終わった。

 国別対抗得点は、ギリシャに続いて2位。嘉戸洋コーチの報告および各選手の成績は下記の通り。

 
嘉戸洋コーチの話「村田選手は全試合テクニカルフォール勝ちの危なげない試合でした。笹本選手は決勝で昨年のパンアメリカンチャンピオンで、世界でも強豪のアメリカ選手にローリング2回と俵返しを決めての快勝。松本選手は敗者復活リーグを勝ち上がっての決勝進出で、予選ラウンドで負けている99年世界選手権76kg級3位の地元ギリシャ選手に勝っての優勝でした。

 2位になった飯室選手は、決勝でグルジア選手に俵返しを決められた際に瞬間フ ォールといえるような判定をとられて負けました。74kg級の永田選手も動きは悪くなかったように見えましたが、対戦相手が昨年世界4位の選手や69kgで世界チャンピオンになったこともある選手などであったため、僅差ではあったが勝利することができなかった。同じく74kg級の菅選手は今ひとつ動きに精細を欠いていたようでした。年明け後、大学の試験等で練習時間が思うように取れなかった(練習不足)ことも敗因の一つにあげられる。

 次回のハンガリー、そのあとのイタリアもあるので早く感覚を取り戻してもらいたい。全体としては、ほとんどの選手が動きも良く、積極的に試合を進めていました。次回のハンガリーの大会は、今大会以上にレベルが高くなると予想されるが、各々の選手がそれぞれ課題を持って試合に臨むようにしているので、益々の頑張りに期待したい」


 ※表形式の試合結果は → ここをクリック


 【55kg級】村田知也(滋賀・日野ク) 優勝=7選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、4:31=11-0] Avraam Karakassidis(ギリシア)
予選2回戦  BYE
予選3回戦 ○[Tフォール、1:43=12-0] Kektsekidis Tariel(キプロス)
決    勝 ○[Tフォール、4:06=11-0] Papastergiou Stefanos(ギリシア)


 【60kg級】笹本睦(綜合警備保障) 優勝=14選手出場

予選1回戦 ○[4−0] Ion Gaimer(モルダビア)
予選2回戦 ○[フォール、1:18] Alexndro Triantafilidis(ギリシア)
予選3回戦 ○[10−2] Roman Zgardan(モルダビア)
準 決 勝  ○[4−1]Futo Horbert(ユーゴ)
決    勝 ○[7−0] Jim Gruenwald(米国)


 【66kg級】飯室雅規(自衛隊) 2位=14選手出場

予選1回戦 ○[Tフォール、4:34=11-0] Ilir Cani(アルバニア)
予選2回戦  BYE
予選3回戦 ○[Tフォール、2:18=10-0] Hathiraj Clodian(アルバニア)
準 決 勝  ○[2-2=9:00] Mike Ellsworth(米国)
決    勝 ●[フォール、1:21] Manuchar Kvirkvelia(グルジア)


 【74kg級】永田克彦(新日本プロレス職) =12選手出場

予選1回戦  BYE
予選2回戦 ●[1-3=6:33] Sergey Sologkiy(ウクライナ)
予選3回戦 ●[0−9] Rustam Agzhi(ウクライナ)


 【74kg級】菅太一(日大) =12選手出場

予選1回戦 ●[2−8] Vologi Shaeskiy(ウクライナ)
予選2回戦 ●[0−6] Georgios Panagiotou(ギリシア)
予選3回戦  BYE


 【84kg級】松本慎吾(一宮運輸) 優勝=11選手出場

予選1回戦 ○[8−2] Gennady Shabanov(ウクライナ)
予選2回戦 ●[1−4] Dimitrios Avramis(ギリシア)
予選3回戦 ○[Tフォール、1:26=11-0] Andreas Pieri(キプロス)
敗復リーグ ○[5−2] Sergey Putenko(ウクライナ)
敗復リーグ ○[6−4] Bojah Mijatov(ユーゴ)
準 決 勝  ○[9−7] Bosch Ethan(米国)
決    勝 ○[3−0] Dimitrios Avramis(ギリシア)


 【国別対抗得点】[1] ギリシャ 29点、[2] 日本 23点、[3] 米国 17点、[4] ウクライナ 16点、[5] グルジア 13点、[6] ユーゴスラビア 10点




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