福田富昭専務理事がFILA理事に再任



 国際レスリング連盟(FILA)の総会が9月19日、モスクワで行われ、理事選挙に立候補した日本協会の福田富昭専務理事が再任された。 

 同総会では、任期切れや勇退による6人の理事を選ぶことになり、12人が立候補(うち1人は棄権)。出席した国やFILA理事が最高6人までを選ぶ方式の選挙で行われた。有効投票87票の第1回投票では、セオドロス・ハマコス(ギリシア)が84票、ミハイル・マミアシビリ(ロシア)が69票、チャバ・ヘゲタス(ハンガリー)が49票、福田富昭専務理事とチェノ・チェノフ(ブルガリア)が47票で、それぞれ過半数を獲得したので当選。

 2度目の投票で、ラリー・シャケタノ(米国)が47票を獲得して決定。アレクサンダー・メドベジ(ベラルーシ=五輪V3)、バレンチン・ヨルダノフ(ブルガリア=五輪1度を含めて世界V8)、ダウレット・ツルリハノフ(カザフスタン=元アジア王者)らは落選した。

 ミラン・エルセガン会長(ユーゴ)が5期30年にわたる会長職を勇退。後任候補にラフィ・マルティニティー会長(スイス)しか立候補がいなかったため信任投票が行われ、90票中84票を獲得して新会長となった。

 同会長は、国際オリンピック委員会(IOC)プログラム委員会がIOC理事会に対し、男子のグレコローマンとフリースタイルを一本化するように勧告した問題について、10月21日にジャック・ロゲ会長(ベルギー)と会談し、両スタイルの存続を求めることを明言。総会に出席したIOCのスミルノフ会長(ロシア)もこれを支持した。



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