【特集】「メダルを取らせて国民に希望を」…赤石光生さん



 アフガニスタンのコーチとしてアジア大会に参加している赤石光生さんは、「カブール入りして2週間は、とにかく帰りたかったですよ」と、アフガニスタン滞在生活を振り返った。練習で一番大切だったのは選手を集めること。代表選手14人がそろうこともあれば、6人しかいない時もあった。その度に、休んだ理由を問いただす連続。

 レベルとしては日本の大学3〜4年生程度。しかしメダルを目標にやってきた。「そうしたら国民にヤル気と夢が与えられます」と言う。アフガニスタンは日本で報道されているほど悪い国でも危険な国でもなく、外出禁止時間と危険なところに近寄らなければ事件に巻き込まれる可能性はほとんどないという。「そういうことをきちんと伝え、誤解をとくことも自分の役目だと思います」とも言う。

 グレコローマンは2選手が出場し、5戦全敗。フリースタイルにメダル獲得の期待をかける。

(取材・宮崎俊哉)



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