アテネ五輪の最注意国は中国!?



 世界女子選手権で日本は金メダル3個を獲得。04年アテネ五輪の最有望種目に踊り出たが、日本チームが今後、もっともマークしなければならないのが中国になりそう。

 今回は6階級に出場して銀1個の団体10位に終わったが、釜山アジア大会では4階級中2階級で金メダルを獲得した。今大会で衝撃的なシーンがあった。72`級決勝で浜口京子(浜口ジム)に負けたワン・シュ(王旭)が、その直後、控室でコーチから鉄拳制裁を受けボコボコにされていたという。

 日本でも最近はめったにお目にかからなくなった"強化方法"。日本代表チームの栄和人コーチは「いい悪いは別にして、それだけ命をかけていること。08年に北京五輪を控えているし、ものすごい強化をしてくる」と警戒する。

 中国は91年に東京で行われた世界選手権で金メダル3個をとり、その実力は折り紙つき。00年の北京五輪が流れたことで失速したが、地元開催決定で再浮上してくるのは確実。日本の最大のライバルは、男子の強国の米国、ロシア、ポーランド、ウクライナなどではなく、隣国となりそうだ。




《前ページへ戻る》