村田知也、菅太一が初戦白星…世界グレコ選手権第1日(午前)



 グレコローマンの世界選手権は12月6日、ギリシア・パトラすで開幕。4階級の予選リーグが行われ、54kg級の村田知也(滋賀・日野ク)と76kg級の菅太一(日大)が白星スタートを飾った。

 日本選手の成績は下記の通り。


 【54kg級】村田知也(滋賀・日野ク)=27選手出場

1回戦 ○[3-1=6:20]Bayram Ozdemir (トルコ)
  
【経過】激しい押し合いになり、両者とも1度ずつパッシブを取るが、ともにポイントにはつながらない。第1ピリオドの終盤、オズデミールが村田の腕を取り前へ崩して0−1。村田は第2ピリオドの中盤にパッシブを取ったが、またも0点で、そのまま延長へ。コンタクトポジションで不利な体勢でスタートした村田だが、オズデミールの後ろ投げに対し、バランスよく体を預け、フォール状態で3点を獲得。勝負を決めた。


 【63kg級】飯室雅規(自衛隊)=33選手出場

1回戦 ●[0−6]Dmytro Monastyrsky(ウクライナ)
 
【経過】スタンドでの1分間の攻防の末、モナスティルスキがバックを取り、すぐガット・レンチをかけて、0−3。飯室はさらにパシーブを受け、後ろに引っ張られて0−5。さらに1ポイントをやってしまう。第2ピリオドは飯室が首投げのグリップを取ろうと必死に攻撃するも、最後までうまく逃げられ、ポイントを取れなかった。


 【76kg級】菅太一(日大)=34選手出場

1回戦 ○[6−5]Tano Proshenski(ブルガリア)
 
【経過】グリップの取り合いであまりアクションがないスタート。菅がパッシブを取られ、腕とりガット・レンチを受けて0−2。場外へ出ての再スタートでリフトされてしまい、ビッグ・ポイントは許さなかったが、1ポイントを取られて0−3。第2ピリオドは菅が反撃。パシーブを取り、リフト技を決めて4−3と逆転。その後、ガット・レンチの失敗で4−5と再逆転されたものの、ラスト20秒に菅が再びパッシブを取る。勝負をかけた好機にリフトは上がらなかったが、プロシェンスキが足を絡めたと判定され、菅が2得点。6−5として白星をゲット。


 【97kg級】森角裕介(日体大)=31選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[Tフォール、4:20=0-11]Alexandre Bezroutchkine(ロシア)
 
【経過】学生王者の森角だが、ことしの欧州王者との差は歴然。ベロウチキネは腕を取って、バックを取りながら、場外に送り出して1点、パーテールポジションからガット・レンチ、ニアフォールとたたみこみ、開始1分35秒で森角は0−8。第2ピリオドもガット・レンチのあと、体を返されて0−11と完敗した。




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