山本聖子が決勝進出…世界選手権第3日(午前)


 フリースタイルと女子の世界選手権第3日は11月23日、ブルガリア・ソフィアで行われ、3年連続優勝を目指す女子51kg級の山本聖子(日大)は、準決勝でリ・ナラエ(韓国)にフォール勝ちし、決勝進出を決めた。ことしの世界ジュニア選手権2位のリウボフ・ボロソバ(ロシア)と対戦する。

 51kg級の坂本日登美(中京女大)と75kg級の浜口京子(浜口ジム)は予選リーグを勝ち抜いて決勝トーナメント進出決定。浜口は組み合わせの関係で準決勝進出となり、4位以上を確保した。しかし62kg級の岩間怜那(中京女大)は3回戦で敗れ予選リーグ敗退。

 フリースタイルは58kg級の関川博紀(新潟・三条工高教)が3回戦で99年世界王者のハルン・ドガン(トルコ)を3−0で破ったものの、1回戦の負けが響いて予選リーグ敗退。これで全階級で決勝トーナメント進出を逃した。

 このセッションの日本選手の成績は下記の通り。


 【フリー58kg級】関川博紀(新潟・三条工高教)=33選手出場

3回戦 ○[3−0]Harun Dogan(トルコ)
 【経過】慎重なスタートのあと、関川のタックルが場外際で決まり1ポイントを先制。第1ピリオドの終盤、パッシブをとられるが、グラウンドは守りきる。第2ピリオド、正面タックルを2度決め、貴重な3点目をゲット。残り52秒をしのぎ、99年世界王者を破る殊勲を挙げた。両者とも決勝トーナメント進出の可能性のなくなった状態での試合だったが、大金星と言える。

 
※関川は予選リーグ敗退


 【フリー69kg級】宮田和幸(クリナップ)=32選手出場

3回戦  BYE

 
※宮田は予選リーグ敗退


 【フリー85kg級】川合達夫(群馬・板倉高教)=24選手出場

3回戦 ○[5−4]Musaev Betbulat(ベラルシア)
 【経過】1ポイントを先制された川合だが、パッシブをとってのアンクルホールドで2ポイントを獲得。第2ピリオド序盤のパッシブは生かせなかったが、タックルで攻める。これはタックル返しで返され、スコアは4−4。この後、ラスト数病の段階でタックルを決め、1ポイントを勝ち越した。

 
※川合は予選リーグ敗退


 【フリー130kg級】藤田尚志(山梨学院大)=21選手出場

3回戦 ●[Tフォール、4:06=0-10]Jadidi Abbas(イラン))
 【経過】イランの強豪相手に分が悪く、タックルなどでポイントを重ねられて0−6。第2ピリオドに入っても攻撃のすきを見い出せず、0−10となった。

 
※藤田は予選リーグ敗退


 【女子51kg級】坂本日登美(中京女大)=18選手出場

3回戦 ○[フォール、3:37=13-3]Kareisha Alena(ベラルシア)
 【経過】坂本が2−0とし、このあとの3点タックルをうまくタックル返しで切り返されたが、すぐに体を入れ替えて8−3。第2ピリオドは1点を取ったあと、タックルを再びタックル返しで返されそうとしたが、これは冷静にさばき、そのまま押さえてフォール勝ち。

 
※坂本は決勝トーナメント進出


 【女子56kg級】山本聖子(日大)=20選手出場出場

準決勝 ○[フォール、3:28=6-0]Lee Na Lae(韓国)
 【経過】お互いに攻撃のないまま、山本がパッシブをとられるが、グラウンドは耐える。次に山本がパッシブを取ったが、グラウンドが続かない。第1ピリオド終盤、かかとをすくうようなタックルで1点先制。第2ピリオドも同じようなタックルを2度決め、2度目はそのままフォールへ持ち込んだ。

 
※山本は決勝進出


 【女子62kg級】岩間怜那(中京女大)=20選手出場

3回戦 ●[フォール、4:49=1-5]Meng Lili(中国)
  【経過】先にパッシブを取られてしまった岩間。これを守り、第1ピリオドの終盤に1ポイントを獲得。しかし第2ピリオドになって取られたパッシブでローリングを決められ1−2。リリの激しいタックルに防戦を強いられた岩間は、そのあとの腰投げに宙を舞ってしまい、そのままフォールされてしまった。

 
※岩間は予選リーグ敗退


 【女子75kg級】浜口京子(浜口ジム)=13選手出場

3回戦 ○[フォール、2:28=7-0]Halova Katerina(チェコ)
 【経過】がぶって回り込むなどして浜口が4−0とリード。ここでアンクルホールドを試みるが決まらず。次にバックを取ったあと、腕とりから上四方固めにがっちりと固め、フォール勝ちした。

 
※浜口は決勝トーナメント(準決勝)進出



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